CAR37AKF
前に住んでいたのは
亡き愛猫と長く暮らした思いで深い家です。
古い家でしたが
内装だけリフォームして、外側とは全く違った空間を作って暮らしていました。

オーク色の落ち着いたフローリング、リビングはイタリア製のシャンデリア、
壁のクロスは普通にアイボリーの無地でしたが、
部屋によってはウォールペーパーを張ったり、寝室は元の漆喰の壁を
モーブピンクに塗り変えたり、
ヤマハの重厚なこげ茶色のドア、昔は流行っていたので出窓もつけました。
忙しいと、とっ散らかしていることも多く、猫には大変迷惑をかけましたが
慣れ親しんだ家でした。
その家を取り壊すことになり、3年前に仮住まいに引越ししました。
築8年ぐらいの綺麗な一軒家でしたし、
内装も一応バランスは取れていましたが、どこか味気なく見えて
しっくりきませんでした。

新しい家のプランを立てる時、
最初は元の懐かしい家のイメージをかなり引きずっていました。
フローリングも最初はオーク色もつもりでした。
が、広めのアイボリーのサンプルを見たとたん突然気持ちが変わりました。
絶対にこれだと。。。。大成功でした。
アンティーク風の家具と明るくモダンなアイボリーの床の対比が
すごく気に入っています。
ドアは仮住まいと同じような感じになるのがどうしても嫌だったことと
出来る事なら昔の家よりもっと進化(?)しようと
木のオーダードアを探しました。
サンウッドさんに伺って現物を見て、値段の割りに立派で素敵でびっくりしました。

さらに、普通にオイルスティンしてもらわないで自分でペイントまでした訳です。
ドアや廻りぶち、巾木をペイントしたことは、
ただ木目を生かしてただオイルスティンしてもらうより、家具やクロスと
うまくマッチしたと思います。
ペイントとした家具は勿論ですが、木目の家具がとても引き立って見えます。
ドアなどの建具と家具の木目の色合いが合わないと統一感のない部屋になります。
実は両親の部屋がそんな感じです。
二者を完全に合わせるか、かえって質感を全く変えてみると
まとまりの良いインテリアになると思います。

クロスは主に柄物を選びました。
昨今はどの家を見てもほとんど白っぽい壁です。
それが塗り壁であればとっても素敵ですが、クロスだったら部屋によって
変化をつけたほうが楽しいと思いませんか?
よく柄は飽きると聞きますが、私の場合は好みがはっきりしていて
ぶれない性質なので、大丈夫なのです。
特に一目惚れしたリビングの薔薇のクロス、大変気に入っています。

それから、私が大切に考えているのは照明です。
照明のデザイン次第で部屋の雰囲気の50%くらいは決まると思います。
照明器具に少し奮発してみてはいかがでしょうか?
コストを考えれば、私の選んだものは効率が悪いかもしれませんが
機能性だけでは、素敵な部屋になりません。

いろいろなショウルームに足を運んだり、打ち合わせを重ねて
やっと出来上がってこの家、少し狭いけれど大好きです。
予算に限りがあっても少し努力すれば、理想に近い空間が作れます。
照明の位置で一箇所、図面のミスを見落とした失敗以外は
とても満足しています。
上を見たらきりがありませんが、自分らしい部屋に暮らせて幸せです。